2022年9月28日水曜日

2022.9.25 本日の宣教

 『統一協会から救われて』   (マタイによる福音書24:3~8)

安倍元首相が参院選の街頭演説中に銃撃、殺害された事件以降、容疑者の動機が旧統一協会(現・世界平和家庭連合)に対する恨みであったことから連日マスコミに取り上げられ統一協会という言葉を聞かない日が無い状態になっています。統一協会と言えばカルト教団の代表のような存在でしたが、オウム真理教の事件があってからは暫く名前を聞かなくなっていました。かつて統一協会に身をおいた者として今自分が経験したことをお話することでカルトについて考えるきっかけとしていただけたらと思います。

35年前、私が21歳、当時勤めていた富山市の洋菓子店の寮に中学校時代の同級生が訪ねて来ました。統一協会の幹部と共に。その時は一切宗教団体とは言わずに為になる知識を得られるサークル活動の勧誘ということでした。「ビデオセンター」というので入会すれば好きな映画のビデオが安くみられるというくらいの安易な気持ちで入会しました。ビデオセンターに行くと一人一台のビデオ内臓テレビの前に誘われ一時間位の講義のビデオを見せられます。その内容が統一協会の教義なのです。何日か通って講義を何本か受けたところで2daysセミナーという一泊二日のセミナーがあってそこで初めて教祖が文鮮明師でその方が再臨のキリスト、メシアであると告げられます。ここで統一協会の教義の一部をお話します。始めに本物の聖書を用いて話が展開します。神が天地を造られてアダムとエバを住まわせ「善悪知る木の実をとって食べてはならない」とお命じになります。統一協会では善悪知る木の実をとって食べるとは男女の性行為と説きます。アダムとエバは罪を犯した後いちじくの葉で腰を覆った(創世記1章7節)のはその証拠だといいます。まずエバが堕天使ルシファー(統一協会ではルーシェル)と性行為が行われエバに罪が入り、その後アダムと性行為があってアダムにも罪が入った。アダムとエバは成熟して完全数7の3倍の21歳になってから結ばれなければならなかったのに早く関係ができてしまった。それで人類は堕落し原罪を負ったのだと言います。そこから神様による人類救済が開始されます。救済には信仰基台と実体基台の2段階あって、人類はいつも失敗を繰り返し、イエスも信仰基台を完成したが実体基台を完成出来ず失敗した。そこでその失敗を回復するために文鮮明師がメシアとして現れて心だけでなく物質も回復するのだと。悪名高い霊感商法も万物復帰といって物質、特に人が一番執着の強いお金をサタンから神様、メシアの下に取り返すと同時にお金を出した人も天に宝を積むことになると教えられています。信者は百パーセント良いことをしているつもりでそれらのことを行います。決して詐欺行為を行っている気など毛頭ありません。

私は家族の働きによってカルト集団統一協会から逃れることが出来、更に本物の救いに与りました。今回の事件の山上容疑者の家庭崩壊は他人事ではなく、胸が痛みます。彼の悲劇は氷山の一角です。カルトによって人生を破壊された方、家庭崩壊した方を見過ごすことは出来ません。私が、これから何が出きるのか主に尋ね求めます。聖書的には偽キリストの出現は驚くことではありません。主イエスご自身がはっきりと語っておられます。世の終わりの近いことを思い、聖書に書かれたことことが全て真実であると確信し、信仰の歩みを続けて参ります。

                              S.Y.兄


0 件のコメント:

コメントを投稿