2022年9月28日水曜日

2022.9.18 牧師室便り

~王の王は誰か ~

「神は、定められた時にキリストを現してくださいます。神は、祝福に満ちた唯一の主権者、王の王、主の主、唯一の不死の存在、近寄り難い光の中に住まわれる方、だれ一人見たことがなく、見ることのできない方です。この神に誉れと永遠の支配がありますように、アーメン。(テモテへの手紙一6章15~16節」

 先日、英国の女王として70年間在位し、世界的に大きな影響力をもっていたエリザベス女王が死去しました。享年96歳でした。世界各国は追悼のメッセージを送り、19日に行われる国葬には各国首脳たちが参列するとのニュースが流れています。“大英帝国、太陽が落ちない国”と言われてきた英国の女王として、また英国の国民との関係においては親近感のある庶民的女王として栄光と尊厳を受けてきた人生であったでしょう。その反面、世界で最も多くの国を植民地とした国の君主として、植民地の人々にとっては測ることのできない苦しみを与えた存在であり、多くの人の命を奪った権力者として記憶されるでしょう。そう考えると、彼女の人生には確かに明と暗がはっきりと表れていると言えます。

そしてもう一人、日本でも安倍元首相の国葬が行われることになりますが、未だに国葬反対の国民の声が高まっているところです。統一協会との深い関わりがあったことと多額の費用、過去の政策に対する批判などが原因で反対が賛成を上回っている状況で、内閣支持率も低迷する結果となっています。最も長く総理を歴任し力を振るっていた安倍元総理でしたが、その最後が多くの国民から批判を受けている状況を見ると寂しい限りですね。

聖書は真の王こそ、全能者なる神であると告げます。私たちはイスラエルの民らが最初の王を求めていた時、同じ人間が王という権力の座に着くことで生じる悲劇のことを神が御自ら語られていたことを覚えます。神の御言葉通り、最初の王サウルをはじめ、イスラエルの歴史の中で、またこの世のあらゆる国においても、王によって繰り返された悲劇の歴史を確認することができました。真の王はただ一人。創造者であり、世界を支配しておられる神、人を救うために命さえ惜しまず与え、復活なさった王の王、主の主であられるイエス・キリストに誉れと永遠の支配がありますように…。シャローム!


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