今年、高校野球が3年ぶりにコロナ以前の形に戻り、満員の観客を入れての開催になったようです。夏の暑さが半端ない今日この頃でも甲子園の景色は、高校球児と、その一つ一つのまっすぐな躍動に魅せられる人々であふれていました。
そんな高校野球で忘れられない光景に8月15日の甲子園があります。その日父と一緒に観戦に来ていた私は、昼の12時直前にいきなり試合が止まり、グラウンドの球児たちもスタンドの応援団も観戦者も皆12時のサイレンを合図に戦争で犠牲になった方々に黙とうをしました。 賑やかだった空間が一瞬でシンと静まり返ったその景色に、戦争と平和を見て、心が震えた記憶があります。
今年の2月にロシアとウクライナで突然始まった戦争は、私たちが描いていた、ドラマや映画の中のように、特別な空間の中で特別な出来事として起きている事柄ではなく、日常の平和で平凡な生活の中に何の前触れもなく、入り込んでくる悲惨さで、それは平凡で平和な日常のすぐ側にあるものなのだと思い知らされました。今年は例年と比べ、人々の戦争や平和に対する意識が高いようです。今、閉塞感の強いこの世界に住む者として、神の愛と、信仰と、救いの希望を身に着け、互いに励まし合い、共に平和に生きる者となりますように。
S.Y.姉
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