『 主が望まれる教会④ 』-ティアティラ教会- (ヨハネの黙示録2:18~19) ~あなたの近ごろの行いを知っている~
今朝私たちは、黙示録に登場する7つの教会のうち、4つ目のティアティラ教会について学びたいと思います。ティアティラはとても小さい町で、ティアティラ教会も黙示録の7つの教会の中でどこよりも目立たない所にあった教会でした。しかし、興味深いことは、それほど目立たない町であったのに、ティアティラ教会に宛てた手紙が他のどの手紙よりも長いということにあるでしょう。
さて、ティアティラ教会に紹介されているイエス様の姿に耳を傾けましょう。「ティアティラにある教会の天使にこう書き送れ。『目は燃え盛る炎のようで、足はしんちゅうのように輝いている神の子が、次のように言われる。(2:18)…」 … 「燃え盛る炎のような目」は、すべてを見通し見抜く主の鋭い眼差しと裁きのことを表します。すなわち、ティアティラ教会のすべてを見ておられ、その隅々まで知っておられる主イエスの目が燃え盛る炎のようであり、すべてを裁き清めようとされるご意志を示しているのです。同じように「しんちゅうのように輝いている足」も、すべての悪と敵なるものを踏み砕く主の力ある権威の象徴です。その通り、「神の子」なる主イエスはキリストの教会の現状をすべて見抜いておられ裁かれるお方であるとご自身を紹介されているのです。キリスト者の生き方の基準としては、「主がいつも見ておられる」ということでしょう。常に主の目が見ておられることを意識して歩むのであれば、キリスト者の生活の態度や行いには大きな変化が生じるはずです。
そこで、主イエスの目に映るティアティラ教会の賞賛すべき姿を見てみましょう。「わたしは、あなたの行い、愛、信仰、奉仕、忍耐を知っている。更に、あなたの近ごろの行いが、最初のころの行いにまさっていることも知っている。(2:19)…ティアティラ教会は、キリスト教信仰における最も大切な価値を表す「行い、愛、信仰、奉仕、忍耐」の5つの実を結んでいる素晴らしい教会でありました。ティアティラ教会の信徒たちは、神の業のための行いに専念していました。最も大切な愛で溢れていた教会でした。さらに、愛だけでなく、揺るがない信仰を持って人に仕える奉仕をし、様々な試練と苦難に対する忍耐まで備えていたことを主は知っておられると言われます。とりわけ私たちの目を引く誉め言葉が登場します。「あなたの近ごろの行いが、最初のころの行いにまさっている」ということです。この表現は、最初のエフェソ教会とは正反対であったということです。多くの場合、初めの頃の行いは素晴らしかったが、時間が経つにつれて悪くなるのが一般的です。しかし、ティアティラ教会は最初のころの行いより、近ごろの行いがまさっている教会、すなわち成長していく教会であったのです。主に喜ばれる信仰は、時間が経つにつれて良き信仰の実を結ぶことです。
本日は2022年度定期総会が行われます。ここで、今一度主の目の前に立ち返り、私たちの信仰を確かめたいと思います。“私たちは主イエスに喜ばれるものをもっているだろうか。私たちの近ごろの信仰の行いは最初のころの行いにまさっているだろうか”と。牧師をはじめ、執事、信徒のお一人お一人が主に称賛を受ける一年でありますように…。ハレルヤ!
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