~ 真実と向き合う勇気を ~
「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。(マタイによる福音書24:12)」
毎日人々を暗くするようなニュースで溢れる世界です。朝早くテレビをつけるやいなや新型コロナウイルス再流行のニュースをはじめ、暗い事件事故のニュースが後を絶ちません。だからでしょう。あるテレビ局は明るい朝を提供したいということで、他のテレビ局と違ってバラエティー番組を朝から流しています。彼らの選択も一理あると思う人も多いでしょう。しかし、どうでしょうか。暗いニュースに目をつぶり、嫌なニュースを避けるということで現実は変わるでしょうか。もちろん少しの間はいいのかもしれませんが、根本的な解決策にはならないことに遠くないうちに気づくことになるでしょう。
神の家族の皆さんはいかがでしょうか。現実の苦しみから逃れ、明るく楽しいことだけを見たくなりますか。それでは聖書は何と語っているでしょうか。聖書が語っているのは、あなた方は常に苦難があるのが当たり前であって、世界には不法がはびこり、人々の間には愛が冷え、争いと戦いが絶えなくなると教えます。しかし、そこから逃げなさい、目をつぶりなさいとは言いません。むしろ、暗闇の光となり、腐敗している世界の塩となりなさいと教えます。暗闇の中でしっかりと立ちキリスト者として救いと希望の光を照らすこと、腐敗し悪臭漂う人々の間でキリストの良い香りとして、また腐敗を防ぎ、良い味をつける塩としての役割を担うことを語っているのです。
先週は、新型コロナウイルス再拡散、福島原発の放射性物質を含んだ処理水の海洋放出、地球温暖化による世界的な異常気候、ミャンマー軍部による弾圧、アメリカでのアジア人差別などの問題が大きな影響のあるニュースでした。ある面、暗いニュースであると言えましょう。しかしこれらのニュースに目をつぶる時、罪と欲望はますます大きくなり、世界とそこに住む人びとを呑み込もうとするでしょう。
2021年度、依然としてコロナの話題は続くでしょうし、私たちの心を暗くするようなニュースで溢れてくるでしょう。 しかし、私たちはこの世の光となり塩となることと、正義を河のように流すようにと命じられていることを忘れてはなりません。願わくは、主イエスが神の家族の上に、真実と正しく向き合う勇気と力を与えられるように…。シャローム!
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