2020年1月13日月曜日

2020.1.5. 本日の宣教

『星と輝く人、星と輝く教会 』 (イザヤ6014、ダニエル123)

新年、明けましておめでとうございます!!! 主イエス・キリストの恵みと祝福が2020年の歩みを始める神の家族お一人お一人とご家族の上に豊かに注がれますように…。

本日、私たちは新しい一年を始めようとするところで、預言者ダニエルの姿に目を向け、御声に耳を傾けたいと思います。ダニエルは、幼い頃、愛する祖国南ユダから敵国のバビロンに捕虜として連れられて行かれ、バビロン王に仕えることになります。10代の少年がバビロン帝国という、当時の世界の覇者であった国に捕虜として連れ去られる。そこで新しく与えられた名前が、ベルテシャツァルでした。10代の少年にしては、当然のごとく、ユダヤ人の名前も、ユダヤ人としてのアイデンティティも忘れてしまってもおかしくない状況だったと思います。しかし、彼は、幼いながらも、神からいただいたダニエルという名前も、また、神の民としてのアイデンティティとプライドも忘れることはありませんでした。

ダニエルに関する有名な物語として、燃え盛る炉に投げ込まれても、獅子の洞窟に投げ込まれても神を裏切ることはしなかった、むしろ命懸けで信仰を貫いたところ、生きておられる神がダニエルを守られたことが聖書に記されています。そのようなダニエルを、神はバビロン帝国だけでなく、その後のペルシア帝国においても、輝く星として用いてくださいます。異国の地、異国の神々の世界において神の民として生きるということは、大変なことだったでしょう。しかもその異国の地の人々に、憧れの存在として善き影響力を与えるということは奇跡に近いことだったと思われます。

神の家族の皆さん、ダニエルの活動していたバビロン帝国、続くペルシア帝国は、異国の地、偶像崇拝に満ちた世界でした。周りに神を知っている人はいない、一人寂しく信仰を貫いていた時代だったでしょう。これはまさに、12000万の日本人口の中、しかも八百万の神々を信じる風土の中、1%にも至らない私たちクリスチャンの状況に当てはまるのではないでしょうか。しかし神は、実に暗闇が深まる地、どこを見ても光の見えない暗闇のただ中、ダニエルに素晴らしいビジョンを語られます。「目覚めた人々は大空の光のように輝き、多くの者の救いとなった人々は、とこしえに星と輝く」(ダニエル12:3)…「目覚めた人々」を星と輝かせてくださるというビジョンでした。「目覚めた人」とは、“思慮深い人、注意深く分別のある人”を指します。すなわち、自分の生きている時代と歴史にしっかり立ち、見極める知恵を得ている人が星のように輝くことになる。その「星と輝く人」を通して暗闇の中にいる多くの人を、救いの方へと導かれると神は約束してくださいました。その通り、ダニエルは常に時代と歴史のただ中で目覚め、多くの人を救いへと導く働き人となったのです。
 今私たちの生きている世界は暗闇です。自然災害、戦争、不義と不法といった暗闇に覆われています。しかし、星は、暗闇の中にあってこそ、もっと輝きますし、星は自分の置かれた場所を離れず、暗闇の現実に悩む多くの人を救いへと導くのです。このような人を、神は「星と輝く人」と呼ばれるのです。ハレルヤ!

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