2024年12月15日日曜日

2024.11.24 牧師室便り

  「アーメンを叫ぼう」

クリスマスの季節がやってきました。街にはイルミネーションが広がり、スーパーや商店街にはクリスマスの商品が並べられています。また、教会ではクリスマスを良き伝道の機会とし、さまざまな準備を進めています。

「富山市民クリスマス」では、毎年恒例の「メサイア」を歌います。小泉町教会からは6名の兄弟姉妹が参加し、イエス・キリストのご降誕を賛美をもって祝うことになります。

メサイアのフィナーレは「アーメン・コーラス」です。この曲は、「アーメン」という言葉だけで構成されています。そのため、4つのパートが、「アーメン」という言葉に合わせて、それぞれのメロディを調和させて歌うことになりますが、合わせるのは至難の業です。しかし、最後に全員が声をそろえて「アーメン」と賛美し、メサイアを締めくくるときには、言葉では表現しきれない感動と歓喜を味わうことになります。

ご存じのように、「アーメン」は「信じます」「まことにそうです」「その通りになりますように」などの意味を持つ、信仰告白の言葉です。ぜひ、聖歌隊の賛美の声とその賛美を聞く聴衆たちが「アーメン・コーラス」で一つになりますように…。

以前、私が東京にいた頃、末期がんを患っていた一人の姉妹との交わりを思い出します。彼女の病室に入ると、肉体が腐敗していくような悪臭で満ちていました。本当に、一瞬でもそこにいることが耐え難いほどの厳しい臭いでした。おそらく彼女自身も、死が近いことを感じていたでしょう。それでも彼女は、牧師である私の祈りの言葉に「アーメン、アーメン」と声を上げて応答していました。まさに、パウロが語ったように、彼女の「外なる人」は日々衰えていき、やがて滅びてしまいます。しかし、彼女の「内なる人」は日々新たにされ、やがて永遠の神の御国で栄光に輝く姿に復活するという約束を信じていたのです。その信仰の告白として、希望を込めて「アーメン」と応答してくれたのでしょう。

クリスマスを迎える私たちに、主イエスは「あなたはアーメンをもって私を迎えられるか。アーメンをもって、あなたのすべてを委ねられるか」と問いかけておられるでしょう。皆さんの生活がアーメンで満ち溢れますように…。シャローム!



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