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2025年9月26日金曜日

2025.9.14 小さな泉の恵み

 「恵み」(ウネ、grace)

 「手に入れたもののすべて 過ごしてきた時間すべて 歩んできた道すべて ただすべてが主のめぐみ」 先週の礼拝で、閔先生に賛美していただいた韓国ソング『恵み』(ソン・ギョンミン作曲、2020)の一節です。“当たり前のことなど何もない”と謳うその内容は、正に穏やかに諭してもらえるソングだったと思っています。“ただキリスト・イエスによる贖いの業を通じて、神の恵みにより無償で義とされるのです。”(ローマ3:24)、これが恵みです。 

この恵みには、最近、私は「空間的な恵み」(=自然)と「時間的な恵み」(=隣人)があると感じています。自然がヒトに、繰り返し恵みを与えてくれるように、ヒトは常に自然に対するまなざしを持ち、見守らねばならない。後者の「隣人」については、サマリヤ人の話は有名です(ルカ10:25-37)。このたとえ話は、神の人間に対する憐れみとも理解されています。今度は、恵みを与えられた人間が行うべきなのです。 

隣人のなかでも、ここでは地域の状況を考えたいと思います。毎週、教会には来ていますが、この堀川地区についてはほとんど何も見えていません。その堀川地区で、8月末に初めて地区センターを活用した「子ども食堂」が開催されました。子ども食堂は、子どもという名前は付いていますが、今日では大人・高齢者等も集まる地域コミュニティの拠点となっています。主催者によりますと、提供した食事は240食(来場者は80食、残りは持ち帰り等)だったと言います。市の情報によりますと、堀川地区の世帯数は5,844世帯、人口は11,684人です。うち65歳以上の人口は3,383人(対人口比30%)、14歳以下の人口1,325人(同11%)、市街地に近いとはいえ確実に少子高齢化は進んでいます。そのなかでの240食(同2%)はそれなりのニーズがあるということであり、氷山の一角とも考えられます。まだまだたくさんの「隣人」が求められています。 

                                S.T.兄


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