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2025年7月26日土曜日

2025.6.22 牧師室便り

 

「 平和の福音を語る勇気を!」

再び戦争が始まりました。すでに世界では二つの大きな戦争が続いている中、今、イスラエルとイランの間に新たな戦火が拡大し、第三次世界大戦へと発展する懸念すらあります。そして、アメリカがこの戦争に加わろうとしていることは、私たちに大きな不安を与えています。

なぜ、ここまで戦争が繰り返されるのでしょうか。今回の戦争は防ぐことができなかったのでしょうか。私たちは、この戦争をどう見るべきかが問われています。

聖書を信じる私たちは知っています。戦争は神が最も忌み嫌われる行為です。イエス・キリストが十字架で命を捧げて救おうとされた一人の魂に対し、戦争はその尊さを否定し、神のかたちに造られた人々を無惨に殺してしまう悲劇です。“主よ、憐れんでください!”

かつてイスラエルの民は、エルサレムの平和のために祈り続けていました。しかし今、世界で起きている三つの戦争のうち、二つがイスラエルと関わっているという現実があります。多くのクリスチャンやいわゆるキリスト教国の人々が、無条件にイスラエルの立場に立っていますが、果たしてそれが正しい姿勢でしょうか。イスラエルの行動のすべてが正義であるとは限りません。

多くの戦争は国民の意志ではなく、一部の権力者たちが自らの欲望や過ちを覆い隠すために引き起こし多くの犠牲をもたらしました。しかし、イエス・キリストは剣を取ったペトロに、「あなたの剣を鞘に納めなさい」と語り、ご自身は戦いを選ばず、十字架の道を歩まれました。

十字架は、神と人、人と人の間の敵意を取り除きました。その愛と犠牲によって、平和の道が開かれたのです。今こそ、私たちはその十字架の使命に立ち返るべきです。世界中の教会とクリスチャンが、とりなしの祈りを捧げ、赦しを語り、戦争に沈黙することなく、平和の福音を勇気をもって宣べ伝えるときです。シャローム!



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